私のバイク仲間に
私と同い年の奴が居ます
優秀な奴で稼ぎも良く
乗ってるバイクも高価なイタリア製
レースにも出ていて腕も良いです
しかしながらこの男
いまだ独身で
身を固める気は無いようです
それでも
奴の親も親戚も
私を含めた友人の誰もが
奴が独身を続けてる事を責める者は誰一人居ません
彼の過去に
婚約者が居たことをみんな知っているから・・・です
21年前の秋に婚約し
年が明けて暖かくなったら結婚する予定でした
21年前の今日
朝食とお弁当を作ろうと
台所に立っていた彼女は
倒壊した自宅の下敷きになり
帰らぬ人になってしまいました
あの日から
21年の歳月が経ちましたが
奴はまだ独身です
壊れた街や潰れた家屋は
建て直されたり修理されて
綺麗に整備されましたが
当然のことながら
潰れてしまった人は元には戻りません
見た目は綺麗な街並みも
中身はまだまだ傷だらけなのではないでしょうか
たとえ奴が
色々な事を乗り越えて
新しいパートナーと二人で新しい家庭を築いても
えぐられた傷が
消えて無くなることは無いでしょう
あの日あの時
この街に居合わせた全ての人に哀悼を
本日の「まかなひ」
(昼)
牡蠣玉
『海月食堂』は
諸般の事情により
2月に連休を頂きます
期間は2月18日(木)から
2月25日(木)までの8日間です
2月26日(金)から通常営業になります
どちら様も(特にmakimakiさん)
お間違えの無い様お願いします